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フォーム(型)について

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前回は、「自動化と意識化」というお話をしましたが、
今回は、続きとして「フォーム(型)の大切さとポイント」についてのお話です。

「自動化」って快感

私は、以前格闘技をやっていました。 最初に教わるのは「型」なのですが、この型を教わっているときに「実戦で使えるのだろうか?」なんて疑問がありました。特に関節技は、哲学的な難しさの動作を覚える必要があります。ゆっくりとでも手順がなかなかできるようになりません。これが試合となれば、恐ろしく複雑な動作を一瞬の間に行う必要があります。「こんなの実戦では使えない!」なんて思っていました。

それが、練習を繰り返す事により、「自動化」されるていきます。その結果、試合のときにも無意識に身体が動くようになります。そしてこれは、前回書いた通り快感をもたらしてくれます。(もちろん、格闘技というものの性質上、生物としての根源的な欲求に根ざした部分はかなりの割合を占めている気がしますが)

これは、あなたが何かスポーツをやっているのだとしたら、そのスポーツの技を身につけてきた過程をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。もしくは、キーボードのタッチタイピングが出来るようになったときとか。その様子を良く思い出してみると「快感が」あったのではないでしょうか。

脳は、初めての事に対しては注意を向け、そのときの様子を取り込もうとし、ものすごくエネルギーを使って「記憶」をしようとします。これが繰り返されると、脳はもはや高いエネルギーを使わずとも処理できるように自動化して、効率化を行っていきます。しかも、その自動処理の回路を使う事は快感をもたらしてくれたりするわけです。

「型」とクリエイティビティ

一方で、子どもの頃から生活の中で「型」を教わるシーンも多くあると思います。例えば、「ものを片付ける場所は決めておく」とかね。今でも祖母に「おもちゃの片付ける場所は決めておくように」と言われたのを思い出します。

しかし、クリエイティビティにあふれる芸術家気質だった私(4歳ぐらい)は、「俺の創造性を型にはめるなっ!」という強い抵抗を示していたものです。この意識は、その後もずっと持ち続けていたようで、結果として「片付けができない」人間になってしまいました。
しかし、人間成長するといくらかは成長するようで、この片付けられない状態はまずい事に気づき対応方法を考えました。机の上で。あるときなど、大学で習った「熱力学第二法則」(エントロピー増大の法則)のドラえもん的解釈(宇宙は拡散の方向に向かう)とフロイトの「エロスとタナトス」を合体させて、「片付けられないということは死に向かっている。死に向かう本能(タナトス)が強くなっているのかもしれない。もっとエロスを大切にしなければ!」なんていろいろ理屈をこねてみるのですが、やっぱり片付けられるようにはなりませんでした。。

その後、いろいろな経験をして30歳を越え、あることに気づきます。
人間、どうやら無意識に行っている行動がほとんどらしい。(ええ、もちろん、知識としては大分前から知っていたわけですが、理解するのとしないのはまた別な話しです。)つまり、どうやら、、「型」にはまることを拒否して、鍵の置き場所などを決めず、毎回毎回、鍵の置く場所にクリエイティビティを発揮しようとすると、結局無意識にどこかに置いて、そのまま忘れてしまう。その結果、本来クリエイティビティを発揮すべき「仕事に行く」とか「学校に行く」という行為の前に、体力とか頭とかを消耗してしまう!ということに気づいたわけです。

祖母の知恵、先人の知恵が詰まった「型」を学び、それを自動化しておくことは大切だということに、数十年経ってからやっと気づいたわけですね。自らのクリエイティビティを集中すべき所は、もっと別な所にある!と。

マインドマップのフォーマット

というのもあって、最初は「そんなものもあるのだ」と思っていたマインドマップのフォーマット・「型」も体系的に学ぶ事によって全くレベルの異なる状態になりました。ただのまとめ術的なものから、頭の中で起こっている事を「外面化」する思考ツールになったわけです。

もちろん、色を使ったり曲線を使ったりなんて事は、マインドマップを知った当初から良くやっていましたよ。色を使った方がいいというのでわざわざ、色付きのルーズリーフを買ってきたりしていました。「罫線も横に入っているぐらいなら問題ないよね?どこからマインドマップを描いたらいいのかわからなくて不安になるしさ」という言い訳をしっかりと用意して罫線がばっちり入ったノートを使っていたものです。

それが全く変わってしまったのは、トニー・ブザンから直接マインドマップを教わったインストラクター向けの研修ででした。関節技で言えば、腕の使い方だけで極めようとしていたのを、体全体を連動させる事を覚えて初めて「極った」という感動を知った状態ですかね。

もちろん、私だってマインドマップを一色でかいたり、小さなノートに書いたりする事も多々ありますが、一度体系的にマインドマップを知っているのと知らずに適当に簡略化してしまうのとでは大きな差があると思います。

機会があれば是非マインドマップを体系的に学んでみてください。
「マインドマップ®基礎講座」を受講された方から、こんな感想を頂く事もあります。

Q.実際に受講されてみていかがでしたか? A. とても楽しく、ためになりました。 目から鱗というより、いままで動いていなかった脳のあちこちが動き出したような、脳の中の凝り固まったガチガチの「構造体」が、突然踊り出したような、感動です。ダイビングを始めた頃、シンガポール人のイントラに感想を聞かれて「いままでのテニスやスキーと違って、自分の人生を変えてしまうような、何か深い影響がありそうに思う」と答えた、あの感じを思い出しました。たしかに「五感を深く揺り動かす」点ではマインドマップはダイビングに似たところがあるかもしれません。(両方経験がある人でないと通じないですね) KTさま

参考文献

ザ・マインドマップ
ザ・マインドマップ神田 昌典

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