前回に引き続き今回も、読書とマインドマップについてちょっと書いてみます。
「本を元にしてマインドマップをかくのはどうやっていますか?」という質問をいただくことが良くあります。しかしっ、私は、最近はあまり本をマインドマップに落とすことはそれほど多くはないのですよね。
私が本を読んでマインドマップをかくのは、本の内容を消化したり行動に結びつけるためです。逆に本に掲載されていることを全部マインドマップに載せてやろうなんていう無意味なことはしません。そんなことをするぐらいならもう一度その本を読み返せばいいと思うからです。そもそもそんなことをすると、楽しいはずのマインドマップを作る作業が苦行かなにかになってしまいますからね。
そんな私が読書法として今まで学び、効果があったと思っているものは二つあります。一つは、フォトリーディングという読書法、もうひとつは寺田昌嗣さんのSRRビジネス速読術です。そして、これらのセミナーを受講したきっかけは、マインドマップの開発者トニー・ブザン氏の「読書」や「有機的学習法」というものがあったからです。(これらは、「頭がよくなる本」に紹介されています。)
フォトリーディングは、この「有機的学習法」に考え方が近いと感じました。潜在意識や右脳○○という言葉が苦手な人には、ちょっと受け入れがたいかもしれませんが、そのメソッドは非常にわかりやすく体系的にまとめられています。私が受講したのは、当時唯一エグゼクティブコースを開催されていた岡本史郎氏(現在は、お忙しいのかフォトリーディングのインストラクターはされていないようです)のもの。岡本さんは、速読についてもとても深く研究されており、さらに独自の考えを展開されるとても面白いセミナーでした。(「日本人はみんなアメリカに洗脳されたブロイラーだ。だから、自分はちょっとかわったブロイラーになろうと思うんだよね」とかね)
受講後、最初は修行のように日々本を読み毎日マインドマップを作成していましたし、実際に仕事でもかなり役立てられるようになりました。
一方で、トニー・ブザン氏どうよう読書とはそもそもどういうものなのか?を自らとても深く研究されているのが寺田昌嗣さんのSRRビジネス速読術でした。寺田さんのセミナーには何度か出席させていただいたのですが、その度に速読だけではなく読書そのもの、さらにはセミナー講師としてのスタンスやスキル、マインドマップを説明する際の理論(速読の解説の際に用いられているものでも共通するものがあるため)などについてもとても多くのものを学ばせていただきました。そして、何よりとても真摯に読書というものと向き合われている姿勢と速読の技術などの理屈はとても信頼のおけるものなのですよね。
私自身は、この二つの読書法を知って、どちらもスキル的には究極的には同じところに向かうものだろうと考えています。その上で、結局は本人が、どう読書法というスキルと考え方を構築していくのかが大切だと思っています。
追記)
そんな寺田さんが読書の本を出されました。上記に書いたような寺田さんの読書へのスタンスや学習法そしてもちろん速読メソッドについてもしっかり解説してあるおすすめの本です。ちょっとほかの速読法にはネガティブな感じですが、フォトリーダーの方にもお勧めです。フォトリーディングの「スピードリーディング」のプロセスが劇的に早くなりますよ。(私は、セミナー受講でこのスキルを身につけました)
本のタイトルは、「フォーカス・リーディング」
2008年8月4日〜5日の間に購入された方には、豪華プレゼント(寺田さんいつも太っ腹だ)付きです。
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