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80対20の法則(その1)

サイトをリニューアルする前の記事です。
マインドマップについで、アクセス数を稼いでいてくれた記事です。

80対20の法則とは、
#参考文献 「80対20の法則」


「投入と産出、原因と結果、努力と報酬の間には、必ず不均衡が生じ、その割合はおおよそ80対20となる」
というものです。

 これはまた、この世の中が「すべての現象が予測可能な規則正しい『線形』の関係」にあるのではなく、 「全体は部分の総和よりも大きく、部分間の関係は線形ではない」、すなわち非線形の世界であることを示すものでもあるといえるでしょう。

 

この法則の当てはまるところ


この法則は、この世の(あるいは宇宙の)あらゆるところに当てはまるものであり、リチャード・コッチ氏はその著書の中でジョセフ・ フォード氏の「神のいかさまのサイコロ」の話を引用しています。また、イタリアの経済学者ヴィルフレート・パレートにより1897年に 「パレートの法則」として知られるようになった後、1949年ハーバード大学の心理学教授ジョージ・K・ ジップにより「最小努力の法則」(「資源は労力が最小限ですむように自らを調整する傾向がある」)、 1951年ジョセフ・モーゼス・ジュランによる「ジュランの法則」(「品質の改善を追及するにあたり、 ほんの一部の要因が全体に決定的な影響を与える」戦後の日本企業の勃興から世界的な「品質革命」へ影響を与えた)、 1960年代から90年代「80対20の法則」 などの名称を与えられ様々なところに応用され現在に至っています。

 

「大きな希望」と応用法


「80対20の法則」という本の著者リチャード・コッチ氏は、80対20の法則が示す不均衡は、 この世の中が不公平なものであることを示しているのみではなく、同時に大きな希望をもたらすものであり、 人間は飛躍的に進歩するものであり、個人にも組織にも世界を変える力があるとしています。そして、その方法として、 次のようなものを挙げています。

1.非生産的なものから生産的なものに資源を再配分する。

2.非生産的資源の効率性を高める。

 

よく誤解されるところ

その1:1つの百分率のうちの80%と20%だと理解してしまうこと。
「80対20の法則」というのは、ちょうど80+20=100となるのでひとつの百分率の話のように勘違いしてしまう人が多くいます。 実際は上記の図のようにともに100%になるような二つのデータの比較になっているのです。

その2:必ず80対20という比が現れると思われるところ。
「80対20の法則」とは、少なくとも努力と結果が50対50のような比で現れるのではなく、 そこに不均衡が生じるということを示しているだけです。実際、80対20ぴったりになることの方が少ないのではないでしょうか?それなのに、 なぜか、リチャード・コッチ氏の本を読んだ(と思われる)人の中にもここを理解していない人がいるようです。「金持ち父さん貧乏父さん」の「金持ち父さん」すら「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」のなかでわざわざ「90対10の法則」 という呼び方をしています。これはこれで、また別な話につながっていくので、いい悪いのはなしではないのですが。また、 東京ガスの研究員の方のコラムでも、同じような認識をされているようです。(しかも、このコラム、どうしても 「3割」 というのに結び付けたいのか、リチャード・コッチ氏の本をまともに読んだとはとても思えないような流れになっています。 「80対20の法則」を線形的に適用し、また本の中で既に説明されている理屈すらパラドックスとして取り上げています。 一度メールを送信したらとても丁寧なお返事を頂き、時間ができたら本を読み返し、 場合によっては訂正するというようなお話だったと思うのですが。。。)

 

そのためのツール

(作成途中です、日本語変です。ちょっと待ってくださいね)
このホームページでMind Map(マインド・マップ)が紹介されているのは、 この法則を応用していくためのツールのひとつとしてとても有用であると判断したからです。この80対20の法則自体多くの人が知り、 それが存在することを感じ応用しているのに、リチャード・コッチ氏ほど突き詰めて考えている人はほとんどいないように感じます。 私もその一人ですが、この法則に対する理解をより深め、自らの中に取り入れて行きたいと思っています。そのために、 まず具体的な方法のひとつとして、マインド・マップを紹介していくことにしました。

リチャード・コッチ氏は、その著書の中で「80対20の法則」と「カオス理論」の比較を行っています。そして、この二つとも「非線形」 という考え方が中心になっているとしています。そして、マインド・マップの開発者であるトニー・ブザン氏は、 人間の記憶とは非線形であることを挙げ、従来の「線形的」なノートのとり方に対するマインド・マップのアドバンテージを説明しています。

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