Lifehack(ライフハック)という言葉を聞いてどんな印象を受けるでしょうか?
ワクワクしますか?それとも、「小手先の技術」的な印象を受けますか?
正直なところ私はやっぱりワクワクしてしまいます。
一方で、物事をただ単に分解したり、目先のテクニックだけに頼ろうとする姿勢にならないように注意もしています。
少し前に友人と話をした際に、アナロジー(Analogy)の話を教えてもらいました。その際に、1.要素分解、2.再構成が必要という話を聞きました。
確かに、ハック(hack)しただけでは、部分に対しては役に立つかもしれませんが、全体としての動きを考えると組織化・オーガナイズされる必要があるように感じます。それが注意をしている理由です。
その上で、お勧めのするのがこの本・「情報ダイエット仕事術」。
著者は、lifehacking.jpの堀 E. 正岳さんです。
「情報をダイエットする」という視点からご自身の経験・実践を通した手法が紹介されています。そして、この本の内容の濃いこと!某社の出すビジネス本であれば、優に20冊分ぐらいの内容です。堀さんに直接お伺いしたところ、「今出せるものはすべて盛り込んだ」とのこと。まさに、堀さん渾身の一冊ですね。
最初に、ちょっとテクニック的なものについて書きながらこの本をお勧めするのは、堀さんがちゃんとストーリーというか「再構成」をするための軸をもたれているからです。例えば、GTDのデビッド・アレンさんの「ストレスフリーの仕事術」も、単純に要素に分解しているだけだったら私の場合には不安を感じてこの考え方に魅力は感じなかったように思います。でも実際にはこの本はとても興味深い本でした。それは、背景に著者の思想がしっかり載せられているからでしょう。
一方で、テクニックに走る本の場合には、「使えそう」で「興味をそそる」には成っても結局使えないものが多いように思います。それがこの本の場合には、堀さんの実践とその背景にある「思想」に支えられているため、とても「使える」本になっています。
基本は、大きな目標からのブレイクダウンと小さな行動の積み上げの部分のバランス。
そして行動は、小さなかつ確実に出来ることを積み上げること。
これって、いろいろな本や人がいっているのだけど、それを自ら実践し、結果を出し、そして人に伝えようとされていることが何よりすばらしい。
もちろん、私も書いてあることをすべて実行しているわけでは、ありませんが堀さんのこの考え方を学ぶのはとても価値のあることだと思います。
そして、マインドマップのいいところもただ要素を分解するだけではなく、それをまた別な形にまとめなおして、オーガナイズすることができることだと思います。
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先日、堀さんには私の「マインドマップ®基礎講座」を受講いただきました。その際の様子や感想など。是非お読みください。マインドマップについて
※マインドマップをクリックすると別ウインドウにて表示されます。そのウインドウ中の"ALL SIZE"ボタンを押すと拡大して表示可能です。
本の内容で特に、行動につなげたい箇所を抜き出しマインドマップにしてみました。
iMindMapで作成し、それに手を加えたものです。
参考
lifehacking.jp